歴史まちづくりの授業の聴講と、これからについて思うこと

仕事のご縁で、ある歴史まちづくりの大家の先生の講義を聴講させていただいています。


今お邪魔させていただいている授業は、日本の都市の読み方をケーススタディで学ぶというもの。
地方の県庁所在地の現在の地図、過去の各時代の地図、史誌などを参考に、どのような歴史的背景で今の都市ができたのか、土地利用はどのように変遷してきたのかを読み取り、現在の都市デザインに生かそうというものです。


先日、1回目を聴講させていただいたのですが、非常に面白いです。先生の歴史まちづくりに対する愛情が感じられて、とても暖かみのある授業です。次回が楽しみです。



このような分野は学問上は都市計画の分野に属するのですが、古いものを守るだけではなく、歴史や文化をどのように現在のまちづくりに生かしていくかというのは、文化政策上も重要な課題です。このため、文化庁の各施策で、都市計画を専門とされる先生が活躍されています。こういった都市計画やまちづくりという分野は、私もこの仕事についてから初めて関わりを持ったのですが、とても興味深い分野だと感じており、もっと勉強したいと感じています。
他方、先日参加した、文化経済学会でも、創造都市論など、文化をまちづくりに生かすということが大きなテーマとなってきています。そういう意味では、文化に関わる都市政策において、これら2つの分野は深い関連があると思います。どちらかというと、前者はハード、後者はソフトを中心に議論されてきましたが、当然、どちらも重要な要素として双方の分野でトピックとなると思います。


大学院で学問に触れたことをきっかけに、今後も、勉強を続けていきたいと思っています。
自分の専門分野をどうしていくかは、まだ必ずしも明確になってはいないのですが、この一年で、自分がやりとげたいことは、地域や社会の活力を文化の面から支えることだとわかってきました。これは、過疎化が進む自分の故郷の状況が少なからず関連しています。
そのためにも、まちづくりと文化政策の両方の知識を深め、両方を踏まえた施策が打てるようになりたいなと感じています。
4月からは通常の仕事に戻ることになり、なかなかハードではありますが、少しずつでも前に進んでいきたいと思っています!