民俗芸能公演から考えたこと

東アジア共生会議のイベントで、民俗芸能公演を見にいってきました。


岩手県宮古市の黒森神楽、四川省アバ州チベット族・チャン族 民族伝統舞踊、韓国ソウルの鳳山仮面劇、インドネシアバリ島の仮面劇が上演されました。


公演が始まってすぐ、そのレベルの高さに驚き、惹きつけられました。
特に、バリ島の仮面劇は、日本でいう人間国宝レベルの方である、イ・ワヤン・ディビア氏が、仮面劇の上演のために結成した楽団とともに公演され、その繊細な動きに圧倒されました。


今回のテーマは、「東アジアの人々が、豊かな恵みをもたらしてくれる一方で、時には猛威を振るう自然をどのように心にとらえ、あらわしてきたかを民俗芸能を通じて探る」というものでした。


公演の最後、ディビア氏が、伝統芸能を現代に伝えていくのは大変だが、過去に起きた人間同士の争いの醜さや自然災害の脅威を、伝統芸能を通して後世に伝えていくのが私たちの役割だと感じている、という趣旨の発言をされたのが、心に残りました。
このような形で、昔から人間は、天災を受け入れ、伝統芸能の中に取り入れ、後世に伝えることで、つきあってきたのだなあと。


改めて、伝統芸能の持つ意味を考えさせられました。