現地調査⑦ 佐渡市へ⑶

    佐渡をめぐる旅も今日で最終。今日は南佐渡の海岸部を巡る旅。


    先ずは、重要文化財の沢山ある真言宗の蓮華峰寺を訪れる。


 その後、港町の小木へ。古い町並みを少し歩く。


 教育委員会の方の案内で、老舗のかき氷屋さんへ。おばあさんのやっているお店で、レトロな機械から作られる氷は、きめ細やか。昨日とうって変わって暑い日で、美味しい。


  続いて、重要伝統的建造物群に認定されている宿根木へ。ここは、湾の周りに集落が形成されていて、南佐渡にはこのような集落が沢山ある。
  

  町を歩く前に、小木民俗資料館へ。
  北前船の復元が展示されていて迫力がある。その他、地元から集められた民俗資料が多数展示されていた。


  宿根木では、屋根の上に風で飛ばないように石を乗せた石置木羽葺屋根が特徴的だ。


 また、それぞれの家に屋号が表示されている。面白かったのが町の真ん中にある三角の建物。別の場所から移築したのだが、土地の形に合わせて三角形に建てられたのだそうだ。とても雰囲気のある町並みだった。


  納屋だったところがパスタ屋さんとして改装されていて、テーブルもタライ船を使ったおしゃれな作りだった。こういう形の活用が進んで、若い人が働けるようになると良いなと思う。


  次に、なんとタライ船に乗る体験をさせてもらった。タライ船製作技術は国の重要無形民俗文化財になっている。民俗文化財を身を持って体験しようということだ。もちろん、漕ぎ手さんに漕いでもらって、浅瀬を進む。浅瀬でウニやアワビなどを取るときに、小回りが効くように開発されたもので、今は、エンジンモーターのついた船が使われているそうだ。同じようにザルでつくられたものをベトナムの海で見たことがある。漕がせてもらったが、1本のオールを左右同じように動かす必要がありとても難しく、前に進めない。


  その後、海辺の古い町並みを見つつ、両津港へ向かう。

  
  教育委員会の方々と総括的な打ち合わせをする。
  その後、盛りだくさんだった3日間の佐渡調査を終え、佐渡を跡にする。

  様々な文化が混じり合い、伝統が今に息づいている土地だった。また、是非祭りに合わせて訪れたい。