現地調査⑦ 佐渡市へ⑵

   佐渡2日目。窓から望む加茂湖の眺めが素晴らしい。


   今日は、金山銀山関係の文化財を見せて頂いた。まず、佐渡奉行所跡へ。


文化庁の史跡整備の補助金で建物の大部分が復元されている。当時の工法や素材をなるべく忠実に再現しており、非常に迫力があった。また、江戸時代の金を抽出する工場跡も復元されていて、実物で見ると工程もとてもわかりやすい。ガイドの方の説明もとてもわかり安かった。


   次に、金山の坑道跡、ゴールデン佐渡へ。ここは観光コースらしく、観光客が沢山来ていた。実際に入ってみると、複雑に張り巡らされた坑道の様子がよくわかる。また、岩盤の硬さにも驚く。


次に、鉱山町である相川の町並みを歩く。鉱山近くから山へ分け入り、奉行所の前に抜ける道だ。
道を歩くにつれ、かつて住んでいた人たちの層が変わり、町並みの性質も変わってくる。景観も、奉行所に近づくに連れ、海が見え、開放的な雰囲気になってゆく。ボランティアガイドの「古道を守る会」の方々が非常に熱心に説明いただいた。


   次に、明治、昭和の金の精錬の工場跡を見る。枠組みはしっかりと残っていて、非常に迫力がある。このあたりに観光客が少ないのはちょっと残念である。


   鋳造された金を積み出した大間の港へ。ここも、クレーン跡、港のコンクリートの構造物の残る近代化遺産だ。本当に、相川地区には、江戸、明治、昭和の金採掘、精錬、輸送の様子が一体として残っていて驚かされる。


   その後、西三河の文化的景観地区を見た。この辺りは、砂金の採取がされており、山を切り崩した岩を積んで作られた独特の地形である。また、金の採掘をやめてた後も農地に転用され、特徴的な土地利用がされている地区だ。


   最後に、小布施神社の祭である、お神輿と獅子を見学した。皆さんサービス精神旺盛で、我々も頭を噛んでもらい、獅子の中にも入らせてもらった。


   夜は、教育委員会の方々と懇談させていただいた。明日は、海沿いの町に行く。町並みは特に興味があるので楽しみだ。