現地調査⑦ 佐渡市へ⑴

   上越市をあとにし、佐渡市へ。


   朝、文化庁コンサルタントの方と待ち合わせ、10:00のジェットフォイル佐渡島に向かう。
乗船時間約1時間。海の向こうに、佐渡の広大な島影が見えてくる。


   今回は文化庁に同行する形であるおかげで、効率良く盛りだくさんの施設を見せていただける。
ただ、これまでのように、担当の方の素顔や個性の見える形で案内していただける調査も好きだ。
色々な形で現地に伺えるのはありがたいと思う。


   一日目は、まず、港のある両津地区、島の中心部である国仲平野文化財を中心に見せて頂いた。佐渡には、多くの神社に能舞台作られ、今も残っている。また、様々な文化が色々な地域から入ってきており、今も人々の生活に息づいている。正に日本の縮図であると言える。風景も、海、山、平野と変化に富んでいて、土地利用も多様だ。


   夜は、伝統芸能の花笠踊りの練習を見せて頂いた。公民館で、保存会の方の指導のもと、子供たちや大人たちが練習をする。子供たちが、真剣な表情で、集中して練習していたのはびっくりした。地域のお年寄りの言うことをきかなければという思いがきちんと息づいているからだろう。正に祭りは知識の伝承、コミュニティ形成の場だと感じた。


   夜は、加茂湖畔の宿に宿泊。これから知るであろう佐渡の魅力にわくわくしつつ、眠りについた。