現地調査② 韮崎市へ

現地調査2箇所目。山梨県韮崎市にお伺いして来ました。


新宿初の「あずさ」で出発。2時間ほど電車に揺られ、甲府を越えて、韮崎に到着しました。


八ヶ岳と富士山が眺められる、景観的にも面白い地域です。富士山が噴火し、川に削られてできたという七里岩という巨大な台地にも面しています。また、武田氏の発祥の地及び終焉の地であり、武田八幡宮という武田氏ゆかりの神社を始め、数多くの武田氏由来の文化財があります。水との関わりも面白く、南アルプス市の新田まで水を引くために江戸時代に作られた徳島堰、江戸時代の堤防跡など、水と人との関わりを物語る遺構も残っています。


教育委員会の方から、文化庁のモデル事業の実施についていろいろとお話を伺い、その後、市内の文化財的な場所をいくつか見せていただきました。
同じ風景でも、その歴史的な意味を教えてもらいつつ、改めて地域を眺めてみると、とても面白いのです。やはり、その意味を知っているかどうかで、見える風景が全く変わってくるのだなあと感じます。


地元の人から見れば何の変哲もない風景であっても、その背後にある歴史を紐解き、価値を見出し、それを地元の人に知ってもらうことによって地域づくりを始めていく、まさにその取り組みをスタートされたところなのだと感じました。そして、その取り組みは、今後いろいろな地域で必要になってくるものだと思います。


農村における地域作りを考える上で、モデルになる取り組みだと感じました。