大学院での生活

 大学院に通い始めてから、2週間が過ぎました。
 3月までに比べて、明らかに時間の余裕があるはずなのですが、生活のリズムが変わると以外に慌ただしく、なかなかブログを更新できませんでした。

 この日のために開設したのですから、しっかり情報発信しないと!と気合を入れなおしております。


 
 大学では、文化政策の科目に加えて、まちづくりや政策分析など、自分の研究テーマに関連のある授業を履修しています。

 文化政策関連では、日本の文化政策の歴史や内容、博物館工学を学んでいます。

 そして、不動産の文化財保護とは切っても切り離せない、まちづくり関連の科目として、都市計画、景観保護、都市計画法等のまちづくり関連法規の授業を選択。また、景観にマッチした土木構造物のデザイン論なども学んでいます。

 さらに、文化政策に限らず、政策形成に必要な知識として、経済学や、政策科学についても学んでいます。うちの大学では、計量経済学、オペレーションリサーチ、費用便益分析等、いろいろな評価分析方法について開講されていて、こちらを重視して履修するか迷ったのですが、やはり自分の研究テーマに直結しそうな授業を優先しました。

 
 大学院に在籍していて、やはり、今回の震災が、政策研究の分野に大きな影響を与えているのを感じています。

 博物館工学の授業では、先生が被災地で文化支援のプロジェクトを始められており、私たちも関わらせていただけそうです。災害後の状況下で、文化がどのような役割を果たせるか。とても重要な局面に来ているのではないかと思います。

 また、都市計画の授業では、先生が被災地で調査された内容を伺うことができました。復興の大きな方針は政府や自治体で決められますが、個々人がどこに住むか、どのように暮らすかの選択は、やはり住民の方自身にゆだねられています。その中で、都市計画が果たす役割はどのようなものかを考えさせられました。


 実際に大学院に行ってみて、これまで自分が行ってきた実務を改めて理論化、体系化する大切さを身を以て感じています。
 特に政策科学の授業では、これまでの固定概念が払しょくされて、新しい観点から自分の仕事を見つめなおすことができます。


 これからの大学生活、なるべくいろいろな体験をして、いろいろなことを実感して、前に進んで行きたいと思います。