業務説明会に参加して

 母校の大阪大学で開かれた、人事院主催の各省庁の業務説明会に、文部科学省の説明者として参加してきました。

 多くの省庁が参加する中、沢山の学生が文部科学省の説明を聞きに来てくれました。大学の人の話だと、11省庁ある中で、約3分の1の学生が来てくれたとか…。
 責任を感じると同時に、私達の仕事に夢を感じて参加してくれたことに、とてもうれしく思いました。

 話をするうち、文化行政に興味を持っているという学生に何人か出会いました。
 これまで、説明会は何度か参加していますが、そのような学生に出会うことはめずらしかったのですが、今回は何人も。
 私も、文化行政を志して文部科学省に入省した少数派ですし、若い人たちが文化の重要性に目を向けてくれていることがうれしかったです。そのような志を持つ人は、是非文部科学省の門を叩いて欲しいものです。

 ある学生からは、「文化行政に興味があるが、国家財政の厳しい中、国が文化を支援することの重要性をどのように説明していったらいいのか迷う。自分は、どこにそのよりどころを求めていったらいいのか」と、深刻に訴えられました。
 文化行政を進めて行く上で、常に向き合わなければいけないテーマです。
 その学生の深刻さに少し驚きを感じてしまったのですが、ふと、自分も学生の頃、同じようなことを考えていたなあ…と思い出しました。

 その頃は、1年先に文部科学省に入省していた先輩に色々相談していたのですが、「文化行政を目指すのなら、なぜ、国が文化を支援する必要があるのか、説明できるようになっている必要がある」とアドバイスされ、自分なりに考えて面接に望んだことを覚えています。

 あのときの自分、そして今の自分に比べて、これからの私はどんな違った答えを出していけるのか。

 今後の大きなテーマです。