現地調査10 高砂市へ

   現地調査、10、11地区目。高砂市篠山市を訪れました。


   まず、高砂市へ向かいます。
   高砂市は、竜山石という石の産地。市の中心に石切り場となっている山があり、市内の古い建物には、竜山石が使われています。


また、石の宝殿と呼ばれる、巨大な石をくりぬいたモニュメントがあります。誰が何のために作ったのかは解明されておらず、江戸時代までは、神様が作ったものだと信じられ、神社の御神体となっています。


   また、謡曲高砂で有名な地。今は、工業化により白砂青松は失われていますが、高砂神社には、相生の松が残り、また、新しく代替わりして松が育ち続けています。


こちらは、公園事業として整備された松林。当時の姿がしのばれます。


   今回は、ヒアリング前に担当の方に市内をご案内いただきました。古民家再生の活動をしている団体の方や、ヘリテージマネージャーの方々とお話することができ、地域との協力関係を築かれているのを強く感じました。


   一見工業化により失われてしまったように見えても、地域に寄り添って見れば、今も連綿と続く歴史文化が根付いている。今回のモデル事業の趣旨にふさわしいケースだったと思います。また、ヒアリングでも、ヘリテージマネージャーの方、竜山石の文化を研究し続けている方にお話をお伺いすることができました。

  
  とても勉強になるとともに、歴史文化基本構想の必要性をますます感じました。あとは、どのように国が側面支援していけるのか。頑張って地域が元気になるようなまとめにつなげたいと思います。