カルチャーデイ

通っている大学院で、カルチャーデイというイベントがありました。
私の通っている大学院では、学生の半分が、各国政府の職員である留学生達なのです。各国の政策を担うリーダーを育てるという目的で、主に途上国から多く派遣されています。


このため、学生間の交流イベントが毎月のように開催されていて、その中でも、文化交流を視野に入れ、自国の文化を象徴する服装やパフォーマンスが求められることが多いです。このため、私もこれまで、イベントには着物で参加しています。


カルチャーデイは、各国の文化交流が目的で、ワークショップとステージパフォーマンスからなる文化祭のようなもの。私も、日頃やっている活動が役立てられればと、浴衣の着付けワークショップ、パフォーマンスでは、合気道の演武、民俗衣装のファッションショーに参加することにました。


まず、浴衣の着付けワークショップは本当に大盛況でした。
特に、インドネシアムスリムの女性たちがたくさん参加者してくれたのですが、彼女たちは人前でスカーフを取ることができません。このため、スカーフを巻いたままでその上から着付けしたのですが、これが、意外になじんでいました。皆、自分のスカーフに会う浴衣をうまく選んでいて、抑制されたおしゃれだからこそ、色彩に対する意識が敏感になるのでは、と感じる経験でした。皆、一度着てみたかったととても喜んでくれたので良かったです。

他にも、日本の伝統的な遊び、生け花、書道、利き酒などのワークショップが行われ、賑わっていました。


ワークショップの次は、ステージパフォーマンスです。実行委員会の皆さんによると、なかなかスケジュールがまとまらずに大変だったそうですが、当日は本当に素晴らしい舞台となりました。
ここまで各国の歌、踊り、武道、などが一同に会することはなかなか無いと思います。それぞれ自分の国の民俗衣装を持っていて、歌や踊りもできることに驚きました。国を代表して来ているし、このために練習したのかもしれませんが、日本人みんながここまで自分の国の文化を紹介できるかというと、難しいのではないかと感じます。
特に、各国の民俗衣装が次々に出てくるファッションショーは舞台脇で見ていても圧巻でした。私も小千谷縮で参加者しました。


合気道も、他の経験者3人と演武をしました。今まで趣味としてやってきたことを生かす機会を得られて嬉しかったです。(合気道については、しばらくアフリカ人の留学生の友人に恐れられましたが。笑)


カルチャーデイを通して、留学生の友人もできたし、日本人と留学生の結びつきも強まったような気がします。文化の違いは対立にもつながるけれど、理解し合おうと努力すれば、お互いをつなぐ力も持つ。象徴的なイベントだったと思います。