漆芸との出会い

 高校の友人から誘ってもらい、池袋西武で開かれている「作家によるうるし・おわん・うつわ展」を見に行って来ました。



 同じ高校の同級生の須田麻美さんが、重要無形文化財保持者(人間国宝)の小森邦衞さんのもとで塗師として修行中で、今回出展しているのです。13年ぶりの再会で、同級生が伝統技術の世界で頑張っていることに刺激を受けました。
 須田さんからは、兄弟子の清水さん、仲間の杉山さん、水口さんを紹介いただき、作家としての生活について色々とお話を聞かせていただきました。


 また、室瀬祐さんからは、漆芸文化財の保存修復を行っている工房である「目白漆芸文化財研究所」の活動について教えていただきました。民間で漆芸文化財の保存修復を行っているところはめずらしいので、大変興味を持ちました。


 お話しているうち、蒔絵の重要無形文化財保持者の室瀬和美さんがいらっしゃり、色々とお話していただきました。室瀬さんは、漆芸を始めとする伝統工芸を子供たちに伝える活動にも力を入れていらっしゃるとのことで、子供に漆について分かりやすく説明するための教材も作成されたそうです。

 子供たちが本物の作品にふれ、作家の話を聞くことで、その体験は大きく印象づけられること。たとえ1年に一度でも、情操教育に大きな効果があること。

 日本工芸会が、伝統文化教育に力を入れているということを知ることが出来たのはとても良かったです。文化と教育を結び付けるのは正に文科省の役目です。
 そのことに自分が何かできることがあればぜひ尽力したいと思いました。


 また、目白漆芸文化財研究所の工房にも遊びに来てくださいと言っていただきました。その後、室瀬さんのHPなどを拝見し、漆芸の普及や文化財修復に力を入れられていることを知りました。
 是非勉強させていただきたいと思っています。


 今日は密度の濃い時間を過ごせました。
 今回の展覧会に誘ってくれ、また、方々とお話する勇気をくれた友達に本当に感謝です。